book 10(終身雇用と成果主義、終身雇用と年功序列)


■日本に成果主義という言葉が普及し始めたのは、2001年頃からでしょうか。ちょうど、日本経済がデフレの真っ只中にある時ですね。

従来、日本では、「終身雇用・年功序列企業別組合」というように、いわゆる3種の神器と呼ばれる制度が存在していました。

ピラミッド型の人口分布が前提とした社会では、 終身雇用と年功序列は 馴染み易いのです。しかし、人口分布図が形を崩した場合、この二つの制度は、うまく機能しなくなります。

そのため、成果主義に基づく賃金制度が導入され始めました。


■終身雇用と成果主義は相容れる
終身雇用は「雇用の概念」であり、成果主義は「賃金の概念」だからです。
長期雇用を前提に、能力や成果に応じて賃金を決定することは可能です。

年功序列成果主義は相容れない
成果主義は「賃金を決める概念」であり、年功序列も「賃金を決める概念」だからです。
賃金制度が2つ並存することになるのです。つまり、能力的に賃金を決めて、他方では、年齢的に賃金を決めるということになります。


もちろん、能力的要素と年齢的要素を50:50などのように配分する案もあるかと思いますが、働く側の納得を得ることが出来るでしょうか。少なくとも、一貫性の無い賃金体系であることは間違いないでしょう。






山口正博 社会保険労務士事務所
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