book8(企業年金は受け取らない?)





■企業年金は受け取らない?


厚生年金基金の年金を受け取っていない人が13万7千人(2007年12月28日)。

以前にも、中小企業退職金共済にて、同じようなケースがあった。共済金を受け取らない人がいたのである。

これは、意図的に受け取らなかったのか、意図せず受け取れなかったのか、わからない。金額が少なすぎて受け取らなかったケースも考えられる。

原因は、何か。それは、「無関心」である。

「お金を管理することへの無関心」と言ってもよい。

サラリーマンとして働いていると、税金は源泉徴収され、雇用保険や社会保険などの保険料も会社が従業員の給料から天引きする。こうして、サラリーマンは、税金や社会保険制度に対し、無知になる。

「国がやってくれるよ」、「会社がやってくれるよ」、と言っても、いざとなれば、国や企業は責任を取らないだろう。年金記録しかり、企業の社会保険料着服しかり。もちろん、外部に依存することは、時には必要である。しかし、依存したとして、依存された人や組織が責任を取ってくれるかは別問題である。

資本主義では、「めんどくさがって管理を放棄する人」から「きっちりと知識を蓄えて、マネージメントする人」にお金が流れる仕組みになっている。税金への対策を練ったり、社会保険制度から給付を受けたり、こういう行動に知識は不可欠である。

企業年金の年金が未払いになった原因に、加入者の住所変更がされていなかった、という点がある。これも、無関心ゆえである。

確かに、運営側が事前に、加入者に対し、手続のアナウンスをしておくべきとの意見もある。だが、年金は加入者の者である。自分の物は、自分で管理する。これは、当然のことである。



「お金に無関心だと、お金は逃げていく」













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