book7 (生命保険で退職金制度を作ると、、、)


■退職一時金の財源を作る


企業の退職金制度の内容として最も多いのが「退職一時金」である。
およそ、企業の60%弱が退職一時金制度のみという調査結果もある。

その資金を準備する手段としては、社内留保等もあろうが、とりわけ生命保険を使うケースが多い。生命保険には、貯蓄性の高い商品もラインナップしており、一定の有用性は認められる。

しかし、保険とは、死亡や病気、怪我等のリスクに備える商品である。貯蓄や投資といった目的からは少しずれた商品であることは否めない。
保険には、保険事故を保証するために、一定の保険料を上乗せしている。一方で、純粋に貯蓄のみの目的ならば、資金をそのまま投資信託等で運用すれば効率は良いはずである。

にもかかわらず生命保険が志向されるのは、保険料の損金参入という事情もあると思われる。
純粋に資金を投資に向ければ、損金扱いを受けられず、かえって税金がかさむという解釈も成り立つ。

ここで留意すべきは、「保険で資産運用はできない」という事実である。
保険外交員の方が、「保険には資産運用の性格もあるんですよ」という営業を行っているケースもある。しかし、資産運用したいならば、純粋に資産運用すべきであろう。また、保険による保証が欲しいならば、掛け捨ての生命保険(解約返戻金等の無い商品)を選択すべきであろう。


保険と資産運用は、性質が違うのである。

山口正博 社会保険労務士事務所
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