book 5(退職時払い 適格退職年金)

■定年退職者にだけ支払うよ!?

企業の退職金制度では、定年退職者に手厚く給付を行い、自己都合退職者に手薄い(?)給付を行うのが通常である。

適格退職年金では、規約内容により、退職時に支給をしたり、定年退職時のみ退職金を支給したりすることが可能である。この「定年退職時のみ退職金を支給」というのが特徴である。本来ならば、退職段階で退職金が支給されるべきと解釈できようが、適格退職年金の場合、定年時のみ上乗せしてドカンと支給ができるのである。

 確定拠出年金制度、確定給付企業年金制度などの他の制度では、定年時に限定した支給はできない。一定の加入期間があれば、一定額が支給される(退職時に支給されるとは限らない)。

 定年まで働いた人を優遇することに異論は無い。しかし、定年退職者と自己都合退職者の間で、あまりにも待遇に差がありすぎると異論を挟まざるを得ない。

 退職金は、「労働者を囲い込む道具」ではない。退職金は、「人質」ではない。

山口正博 社会保険労務士事務所
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